こんにちは。もっこです。
「誰からも嫌われたくない。。。」
「上司、先輩からほめられたい。。。」
まわりから認められたい。褒めてほしい。
このような承認欲求は、誰にでもある自然な欲求です。
ただ、こんな欲求もっていていいのか、、、
実はいらないんじゃないか、、、
こんな悩みもあるはずです。
というわけで、今回は
「承認欲求」について書きたいと思います。
他人の目ばかり気にして不安になってしまう方は、ぜひ記事をご覧ください。
承認欲求は必要?
結論、承認欲求は必要ありません。
なぜなら、他人の評価ばかり気にして生きることは、他人の人生を生きていることと同じだからです。
例えば、あなたが職場のみんなのために朝早くから掃除するとします。
しかし、朝早くからしているのに、感謝もされない。まわりは完全に無視。
あなたは掃除を続けるでしょうか。
おそらく続けることができないでしょう。
続けられないと感じたあなたは「掃除をするから褒められる」のではなく、「褒められたいから掃除をする」のです。
これは、「褒められたい」という承認欲求にしばられている証拠。
自分の意志で行動できていません。
つまり、他人からの評価ばかり気にすると、自分ではなく、他人の人生を生きることになってしまいます。
他者の期待を満たすように生きること、そして自分の人生を他人任せにすること。これは、自分に嘘をつき、周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方なのです。
著者:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』 より
この言葉の通り、嘘をつき続ける生き方が幸せなはずありません。
やはり、承認欲求は必要ないのです。
承認欲求をなくす方法
仮に、承認欲求が必要ないとしても、
「そんな簡単に承認欲求なくせるわけないじゃん。」
こんな意見もあるはずです。
私も承認欲求は必要ないとしても「完全に」なくすことは難しいと思います。
というか不可能です。
なので、今回は、承認欲求を「ある程度」なくす方法を紹介します。
課題の分離
課題の分離とは、自分の課題と相手の課題を分けて考えるということです。
わかりやすい言葉を紹介します。
それは、「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」という言葉です。
「馬を水辺に連れていくこと」は自分の課題ですが、
「水を飲むこと」は馬の課題であって、自分ではどうすることもできません。
人間関係の多くの悩みは、この相手の課題に土足で踏みこむことからうまれます。
例えば、あなたに話のまったく通じない上司がいて、事あるごとに怒鳴ってくる。
あなたがどんなに仕事を頑張っても認めてくれません。
この場合、上司から認められることはあなたが最優先ですべきことでしょうか。
答えは、NOです。
課題の分離の方法は、「その選択で最終的に誰がその結果を受け取るのか」を考えます。
つまり、
「仕事を頑張ること」があなたの課題。「上司があなたを認めること」は上司の課題であって、あなたの課題ではありません。
上司に認められようと努力することは素晴らしいことですが、上司があなたの頑張りを評価するかどうかは、あなたにはどうすることもできません。
頑張っても認めてくれない上司ばかりいるなら、今すぐその職場から逃げましょう。
このように課題を分離することで、「認められたい」という承認欲求を軽減することができ、ストレスがなくなります。
人生は競争ではない
人生を他人との競争と考えてはいけません。
なぜなら、競争によって、全員が敵に見えてしまい、「他人の幸福」を素直に喜べなくなり、自分を不幸だと思ってしまうからです。
例えば、あなたが、競争意識を持っているとします。
そして、あなたにはA君、B君、C君という友達がいる。
A君は、有名な大企業に就職した。
B君は、スポーツができて、結果を残している。
C君は、とてもきれいな女性と付き合っている。
それに比べて、あなたは何ももっていない。
あなたはどんなきもちでしょうか。
何でも勝ち負けで考えてしまうと、必ず「劣等感」がうまれます。
そして、友達が「敵」だと思うようになるのです。
これは、あなたが負けている場合だけではありません。
逆に勝っていたとしても、「次も負けたくない」「勝ち続けたい」と思い、友達が、隙をついて勝ちをねらってくる「敵」だと思うようになります。
つまり、自分が勝者でも敗者でも、全員が「敵」に見えてしまい、他人の幸福を喜ぶことができなくなるのです。
それではどうすればよいのか。
他人を「敵」ではなく、自分の「仲間」なのだと実感することです。
人生は同じ山のてっぺんを目指すレースではありません。
平らな道を横に並んで歩く散歩のようなものです。
それぞれ行く方向も、ゴール地点もばらばらです。
こう考えれば、他人との比較がないので、承認欲求に悩まされることもありません。
見返りを求めない
何事も見返りを求めないのが大切です。
なぜなら、見返りこそが、承認欲求のかたまりだからです。
例えば、あなたが電車の座席に座っているとします。
次の駅でよぼよぼのおじいさんが乗ってきました。
あなたは席をゆずろうと声をかけます。
しかし、「年寄り扱いするんじゃねえ」と怒られてしまいました。
あなたはどんなきもちでしょうか。
おそらく、
「せっかく親切にしてやったのに、なんで断るんだよ」
と嫌なきもちになるはずです。
でもよく考えてください。
席をゆずることを決めたのはあなた。
おじいさんに頼まれたわけではありません。
これで不機嫌になるのはおかしいと思いませんか。
不機嫌になるのは、「感謝されたいから席をゆずった」という証拠。
これは、まさに「褒められたい」という承認欲求のかたまりです。
大切なのは、「見返り」を求めないことです。
親切はやりっぱなしが一番。
感謝されたくて親切にするのではなく、
親切をして、「自分は役に立っている」と自己満足すればいいのです。
参考にした本の紹介
この記事は『嫌われる勇気』という本をもとに書いています。
この『嫌われる勇気』は、フロイト・ユングと並び心理学の三大巨匠と言われている、アルフレット・アドラーの考えをわかりやすくまとめた本となっており、
発行部数485万部の大ベストセラーで、ドラマ化などもされています。
この本は、アドラー心理学を教えてくれる哲学者と悩みの多い青年が対話しながら物語が進んでいきます。
対話形式で読みやすく、青年の疑問に対して、全て論破していく哲学者の姿は圧巻でした。
先ほど紹介した承認欲求の話以外にも、おもしろい話がたくさん出てきます。ぜひ買って読んでみてください。
著者:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)はこちら
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